まず、先週のイベントを振り返りましょう:
- EUR/USD. 米国経済は、引き続き、順調に回復しています。S&P500インデックスは高値更新、米国債の上昇に従い、利回りは下落しています。 そして、それに伴いドルも下落です。
しかし、市場の多くでは、先週と半ばの実績に反応するのではなく、予測と気配に反応しています。既に述べましたが、米国経済は成長しています。しかし、米連邦準備制度理事会の責任者は、労働市場に関する3月の統計は素晴らしいが、財政刺激策の削減についての議論を開始するだけでは十分ではないと述べました。ジェローム・パウエル議長によれば、前向きな結果には数ヵ月必要としています。
ほかのメンバーも議長を支持しています。サンフランシスコ連邦準備銀行のメアリー・デイリー総裁もまた、米国経済は、まだ回復にはほど遠いものであり、FRBは回復するまで待つだろうと言及しました。また、セントルイス連邦準備銀行のジェームズ・ブラード総裁は、COVID-19のパンデミックが終わるまで、米国の金融政策の変更については考えるべきではないと述べました。
しかし、大西洋の反対側では、ロックダウンの終盤とユーロ圏経済のかつてない程の成長について、EU当局のより力強い声明があります。また、ドイツのアンゲラ・メルケル首相の厳しい隔離の呼びかけにもかかわらず、ドイツの工業製品に関する楽観的なデーターが挙げられています。
このような押し問答の結果、スケールはユーロ側に傾きました。多くの専門家の予想通り、EUR/USD は上昇し、4月8日火曜日は、1.1930まで上昇しました。その後は、修正があり、1.1900で終えました。; - GBP/USD. EUから脱退したイギリスの問題、目立つ貿易赤字、国の財政赤字がポンドを押し下げ続けています。そして、他の通貨に対して下落したドルにさえ、GBP / USDの上昇を許しません。私たちには、イギリス通貨が2月24日から徐々に下落していることがわかります。先週、このペアは僅か1.3920までしか上昇しませんでした。これに続き、反転し、グラフ分析の予想どおり、 1.3670水準まで下落しました。最終的に1.3710で、今週の取引の鐘が鳴りました。;
- USD/JPY. このペアのレートは、米国債利回りに大きく左右されると繰り返し書いています。債券利回り変動は、円を少しだけ、まっすぐに進ませ、週の最初の4日間でドルから165ポイントを取り戻し、109.00まで下落しました。しかし、弱気筋の勢いがなくなり、このペアは109.65水準で5日間を終了しました。;
- 暗号通貨. 圧倒的多数のアナリスト(70%)は、先週、BTC / USDにつき、50,000ドルへ向かう消極的な予想をしていました。まさに、これは現実となり、水曜日にビットコインが$55,540 に下落すると、新しい"暗号通貨の凍結"がとても話題になりました。投資家にとって幸運なことに、パニックには至らず、金曜日には$58,000圏内に戻りました。 しかし、ビットコインが$60,000を超える足固めが出来なかったことについては、疑問が残るままです。
見解の一つは、巨大機関投資家の需要の低下です。しかし、暗号通貨取引所の統計で明かなように"クジラ"は、コールドウォレットに暗号通貨の引出を続けています。つまり、彼らは、上がり続けると予測しているのです。
マイナーの行動も強気な感情を示しています。彼らは、4月にコインの買いだめに切り替え、市場での不足が起こりました。マイナーから暗号通貨取引所への仮想通貨の動きは、およそ40%まで減少しました。: 3月の1日あたり450ビットコインから、4月のはじめの10日間は275です。当然のことながら、このような供給不足は、価格を押し上げることになります。前回も同じ状況で、BTC / USDが$19,000から$30,000に上昇したことを思い出してください。
その一方で、ビットコインが$60,000に突入できないように、市場の時価総額も、近づけば、離れて、2兆ドルを超えることができませんでした。この執筆時点の4月9日金曜日は、重要な心理レベルに再度、近づき、19億9000万ドルに達しました。Crypto Fear & Greed インデックスに関しては、今週は4ポイントしか変わらず、74から70へ下がりました。
暗号通貨市場全体のビットコインが占める割合が減少していることに注目しましょう。:3月14日に62%だったのに対し、4月9日は、僅か55% でした。 これは、BTC/USD の明確な価格のダイナミックさが欠けているためです。投機家は、ほかの商品に切り替え、この時点で大きな利益を出すことができます。そして、ここでは、リップルに注目すべきです。
リップルは、証券取引委員会(SEC)に提起された為、2020年12月末に$0.170まで下落し、多くが諦めました。しかし、4月7日のこのアルトコインの高値は$1.108に達し、年初来550% を示しています。この間、時価総額も1.40% から2.42%に上昇しました。この急騰の理由は、先週、特にリップル側の弁護士がSECの文章を閲覧し、強制力のある当局の訴訟に大きな進展があったニュースによるものでした。
今週の見通しに関しては、多くの専門家の意見の要約及び様々なテクニカルな方法とグラフ分析に基づき次のように言えるでしょう:
- EUR/USD. レビューの冒頭で述べた通り、米連邦準備制度理事会の指導者の声明、株式市場の上昇、米国債の利回りの下落は、大きな要因です。しかし、時間的な制限があります。ドルの下落もです。しかし、ある時点で、すべてが180度変わる可能性があります。米国株式指数が急騰になると- ナスダック、ダウ・ジョーンズ、S&P500は、破綻する “バブル” として、よく話題に取り上げられます。投資家は、2021年2月末までに自分たちのポートフォリオを担保に8140億ドルの記録的な借り入れをしています。また、これは、1年前より49% 多くなっています。同じような状況が2008年に株式市場を崩壊させ、経済危機という結果を招きました。
しかし、これが起こるまでは、ドルの魅力は低下し続け、安く手にできる通貨として、まず、ヨーロッパに渡ります。追加の財政刺激策の規模に対する米国の上院での民主党と共和党の対立により促進されません。
もちろん、この政治的停滞から抜け出す方法が見つかり、そして、ワクチン接種と米国とヨーロッパ経済の回復のスピードについては、より明確になるでしょう。しかし、専門家の65% の予測によれば、EUR/USD は、来週、上昇を続けるです。これは、H4のオシレーターの75%とトレンドインジケーターの85%に支持されています。“緑” の利点は、D1に関して非常に弱く、ここでは、上昇を示すテクニカルインジケーターの65%に過ぎません。同時にオシレーターの15%はニュートラルのグレーで20%は、既に買われ過ぎのシグナルを示しています。
グラフ分析に関しては、H4の取引幅は1.1835-1.1950で、もちろん、D1の方が幅広くなっています。:まず、このペアは、1.1700 圏内の下値境界線まで下がると、1.2000 まで上昇します。週間から月次予測になると、55%のアナリストが、このペアが1.1700の水平線まで下落することを支持していることに注意しましょう。
来週の指標ですが、米国の消費者物価指数(4月13日、 15日、 16日予定)、ユーロ圏 (4月12日) 、ドイツ(4月15日) に注目するべきでしょう。4月14日水曜日の米連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長の声明もまた、興味深いでしょう。;
- GBP/USD. 現時点でのこのペアは、強気筋が圧倒的に有利でしょう。H4のオシレーターの85%と100%トレンドインジケーターは赤です。D1では、それぞれ 85%と 80%です。アナリストの 65%も、このペアのさらなる下落を支持しています。近似サポートは 1.3670で、ターゲットは、1.3575-1.3610圏内での動きです。D1のグラフ分析も下がり気味の続行を描いています。 しかし、予測によれば、下向きに行く前に、1.3900のレジデンスレベルまで上昇するかもしれません。
ポンド売りが続く中、多くのアナリストは2020年3月20日にはじまった長期的な上昇傾向には影響しないと指摘しています。また、6週に続く下落は、修正と考えられ、その後、イギリス通貨は上昇を続けるかも知れません。ポンドは、ブレグジットで大資本の大国に戻り始めている場合、特に、魅力を取り戻すでしょう。ポンドは、また、コロナウィルスの早い段階でのワクチン接種の成功により支持されています。この場合、専門家の70%によると、GBP/USDは失ったポジションまで、まず、たどり着き、1.4000圏内に戻り、その後、春が終わる前には2月24日の高値1.4240を試すチャンスがあります。; - USD/JPY. 3月初めに戻り、円先物の買いの量は売りの量を超えました。しかし、米国経済の回復スピードが全てを変えました。商品先物取引委員会(CFTC)によると、日本通貨の短期契約数は3月中旬から増加し始め、2019年1月以来の記録的な値に達しました。
現時点では、インジケーターの読みの混乱にもかかわらず、専門家の多くは(65%)、H4のグラフ分析を支持し、円安が進み、まず、111.00に戻した後、さらに100ポイント上昇し、112.00水準になると予想しています。
残りの35% のアナリストは、下落の見方で、このペアが108.40のサポートをどのように試すか待っています。さらに、月次予測になると、弱気筋は60%に増加し、ターゲットゾーンが105.00-106.20圏内に変わります。
来週のイベントですが、4月14日水曜日の日本銀行の黒田東彦総裁の声明は注目され、市場は近い将来の当局の金融政策に関するシグナルを待つことになります。日本銀行が米国債券の利回り上昇への対応や日本銀行自身がどのようにするか決定できなかったことを思い出してください。米国債の10年利回りやコモディティ価格の上昇に対し当局の反応がない場合は、円はさらなる打撃を受ける可能性があります。また、既に、過去3ヶ月間でドルに対し700ポイント以上失い、かなりの目に見える損失を既に被っています。 - 暗号通貨. 先週のニュースの背景は、かなり多様でした。つまり、投資銀行のモルガンスタンレーは、12のファンドにビットコインを含めるための申請を米国証券取引委員会(SEC)に提出しました。申請書には、各ファンドに暗号通貨を25%まで組み入れることができると示してあります。
一方で、ビリオネアやPayPalの創設者であるピーター・ティール氏は、ビットコインが中国の政策の手段になり、ドルに益々、打撃を与えるようになると急に公表しました。ピーター・ティール氏によると、米国政府がこのベンチマークである暗号通貨の規制に注目すべきであることが理由です。以前は、このビジネスマンがビットコインを支持し、今では、誰が、あるいは、何が彼の心を動かしたか理解する必要があることに気付くべきでしょう。
そして、ホワイトハウスから風が吹いてきたなら、暗号通貨市場にとってはネガティブなシグナルです。
予想に関しては、別の巨大世界銀行の一つであるJPモルガンンの専門家が、ビットコインのレートは$130,000が長期ターゲットであると判定し、金相場の下落により$146,000台に下げました。アナリストは、貴金属市場からの資金がビットコインに流入されたことを基本として計算し為、このような予想に至りました。
一般的に、金に対するビットコインの比較に対するトピック、暗号通貨は代替え的なデジタルになるため、より頻繁に聞こえてきます。専門的な環境にいる多くのビットコイン強気筋は、BTC は将来の資本の観点から金のバイパスになると言っています。この場合、全てのビットコインは10倍上昇し、11兆ドルを超えるはずです。そして、Ark Invest によれば、これは数年以内に起きるとされています。"私たちは、ビットコインが金より優れていると信じており、金市場のシェアあるいはそれ以上を占めるといっても過言ではありません。"
ビリオネアであり、the crypto bank Galaxy Digital の創設者、マイク・ノボクラッツ氏はArk Invest に同意しています。彼は、CNBCでデジタル資産採用のペースにショックを受けているとコメントしています。投資家も、ビットコインの$60,000 という彼の以前の予想があまりにも保守的であったと認めています。“ビットコインは、金資本に到達し、それを超えるための避けられない道を進んでいる” ノボクラッツ氏は述べています。
とても桁外れの予想が“金持ち父さん、貧乏父さん”の著作であり、投資家で、起業家でもあるロバート・キヨサキ氏によっても与えられています。彼は、最近のインタビューでビットコインが今後5年間で120万ドルに達すると示唆しています。キヨサキ氏は、パンデミックにより実質的な世界経済の締め付けがあった後、昨年初めてビットコインを購入しました。その時は、まだ、9,000ドルで取引されていました。“多くの人のように私も10セントで購入できれば良かったのですが、今日は、約55,000ドルなので、それでも天才のように見られるでしょう。私は、今後5年間で120万ドルに上がると思います。” と起業家は公表しました。
同時に、ピーター・ティールとは反対にキヨサキ氏はビットコインの擁護派になりましたが、それでも、彼は主に金や銀の投資を好み、暗号通貨は規制分野外である事実を説明しています。
とうとう、このレビューの最後ですが、別の暗号通貨ライフハックです。今回は、暗号通貨の売買を伴わず、"マイニング"なしで、儲ける方法です。結局のところ、ミリオネアになるには、将来を見据えて、時間内に有望なインターネットアドレスを登録することであるとわかりました。つまり、ドメイン名登録GoDaddyが先週のはじめ100億ドルでRoger Ver's Bitcoin.com でドメインを売りに出しました。しかし、今回は失敗に終わりました。: 広告で所有者が“100% 偽物" であると公表し、ドメインの売り出しの削除を求めました。しかし、これは、アドレスできちんとしたお金を稼げないことを意味しているものではありません。最終的には、ビットコインの以外にも世界には、まだ、有望な暗号通貨があるわけです。
NordFX Analytical Group
注意: これらの資料は、金融市場での投資推奨でもガイドラインでもなく、情報提供のみを目的としています。金融市場での取引は、リスクがあり、結果として入金した資金を全て失うことがあります。
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