8月3日から7日の週は、金曜日に発表された米雇用統計が相場を支配した。7月の非農業部門雇用者数は2万3000人減少し、市場予想の約8万5000人を大幅に下回った一方、失業率は4.1%に低下した。ドルは売られ、金と銀は1月以来最高の週間上昇率を記録した。ブレント原油はホルムズ海峡での海上輸送路構想への言及が供給不安を和らげたことでさらに下落し、ビットコインとイーサリアムはFRBの利下げ再期待を背景に上昇した。市場はこれから、水曜日のCPI(消費者物価指数)と木曜日のPPI(生産者物価指数)という重い米インフレ指標日程に注目する。
2026年8月7日(金)終値:EUR/USD – 1.1521 | ブレント原油 – 82.21ドル | 金(XAU/USD) – 4,342.18ドル | 銀(XAG/USD) – 64.13ドル | ビットコイン – 65,029ドル | イーサリアム – 1,916ドル
主要日程カレンダー(8月10日–14日):水曜 – 米CPI(7月分)。木曜 – 米PPI(7月分)、週間新規失業保険申請件数。金曜 – 米小売売上高、鉱工業生産、ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)。未解決のイラン情勢とホルムズ海峡の海上輸送路協議は、予定外の重要な変動要因として残るほか、ケビン・ウォーシュ議長のもとでのFRB当局者の発言も引き続き注目される。

EUR/USD
終値は1.1521(前週1.1528;52週レンジ1.1325–1.2079;日次評価:買い)。弱い雇用統計が9月のFRB利上げ観測を打ち消したことを受け、ユーロは一時1.1573近辺まで上昇し7週間ぶりの高値を付けたが、週末にかけて1.1520付近まで値を戻した。ECB(欧州中央銀行)は6月の利上げ(3年ぶり)の後、7月は政策金利を維持した。水曜日のCPIが今後の鍵を握り、軟調な結果なら1.1600–1.1700への上昇余地が開け、強い結果なら1.1400–1.1350まで押し戻される可能性がある。
レジスタンス:1.1600、1.1650、1.1700 – サポート:1.1450、1.1400、1.1350
基本シナリオ:米経済指標の軟調さと両サイドに開かれたFRBの姿勢がドルを守勢に立たせる限り、慎重ながら上昇基調。ベースケース:1.1350–1.1700。
ブレント原油
終値は82.21ドル(前週87.93ドル;52週レンジ58.72–126.41ドル;日次:売り、月次:買い)。イランとオマーンがホルムズ海峡を通る海上輸送路構想を協議したことを受け、ブレント原油は3週連続で下落し、8%超の下げとなった。ただしテヘラン側の草案条件では、恒久的な航行再開の確証はない。サウジアラビアの拠点に対するフーシ派の攻撃は依然として現実的なリスクである。外交協議が続けば下落は78–75ドルまで拡大する可能性があり、情勢が緊迫化すれば88–92ドルまで再び上昇する可能性がある。
レジスタンス:85.00ドル、88.00ドル、92.00ドル – サポート:78.00ドル、75.00ドル、72.00ドル
基本シナリオ:ホルムズ海峡の外交協議が続く間は中立からやや下落基調だが、情勢緊迫化があれば急騰リスクがある。ベースケース:75–88ドル。
金(XAU/USD)
終値は4,342.18ドル(前週4,107.00ドル;52週レンジ3,311.46–5,595.46ドル;日次:強い買い、週次:強い売り)。原油価格の下落、ドルの軟化、そして雇用統計の下振れを受けた利回りの急落が安全資産需要を再燃させ、金は今週6%超上昇し1月以来最高のパフォーマンスとなった。水曜日のCPIが最大の変動要因であり、穏やかな結果であれば上昇基調は4,420–4,500ドルに向けて持続する一方、強い結果となれば4,200–4,150ドルまでの反落リスクがある。
レジスタンス:4,380ドル、4,420ドル、4,500ドル – サポート:4,250ドル、4,200ドル、4,150ドル
基本シナリオ:利回りとドルが軟調な間はポジティブな見通しだが、強いCPI結果が最大のリスクとなる。ベースケース:4,150–4,500ドル。
銀(XAG/USD)
終値は64.13ドル(前週57.99ドル;52週レンジ36.96–121.67ドル;日次:買い、週次:中立)。雇用統計の下振れを受けて金銀比率が約71から67前後まで縮小する中、銀は金をアウトパフォームし、金曜日単日で4%超上昇して6週間ぶりの高値を付けた。旺盛な産業需要と2026年の供給不足見通しが、中期的な相場を引き続き支えている。
レジスタンス:66.00ドル、69.00ドル、72.00ドル – サポート:62.00ドル、60.00ドル、57.50ドル
基本シナリオ:ドルが軟調で金相場の上昇が銀を押し上げ続ける限り、上昇基調。ベースケース:57.50–72.00ドル。
ビットコイン(BTC/USD)
終値は65,029ドル近辺(前週63,600ドル;52週レンジ57,877–126,110ドル;日次:強い買い)。弱い雇用統計を受けて9月のFRB利上げ見送り観測が強まったことで、ビットコインは週間で約3.5%上昇し、一時65,400ドル超の高値を付けた。スポットETFへの資金流入継続とクジラ(大口投資家)による買い集めが支えとなったが、停滞するCLARITY法案を巡る規制の不透明さや、提案されているBIP 110変更を巡るハードフォークの憶測が依然として逆風となっている。
レジスタンス:66,000ドル、68,000ドル、70,000ドル – サポート:63,000ドル、60,500ドル、57,877ドル(52週安値)
基本シナリオ:CPI次第の利下げ観測とETF資金流入の持続性次第で、慎重ながら上昇基調。ベースケース:60,500–68,000ドル。
イーサリアム(ETH/USD)
終値は1,916ドル近辺(前週1,875ドル;52週レンジ1,388–4,956ドル;日次:中立から買い)。軟調な雇用統計を受けてリスク資産全般が上昇したことで、ETHは1,900ドル台を回復する緩やかな上昇を続けた。BlackRock(ブラックロック)のETHAを通じた機関投資家の買い集めが継続していることが中期的な主要な支援材料であり、1,800–1,900ドル帯はレジスタンスではなくサポートとして機能するようになっている。
レジスタンス:1,975ドル、2,050ドル、2,100ドル – サポート:1,850ドル、1,800ドル、1,700ドル
基本シナリオ:ETHが1,850ドルを上回って推移する限り、慎重ながらポジティブ。ベースケース:1,700–2,050ドル。
結論
水曜日の米CPIが今週最大のイベントであり、木曜日のPPIがインフレ情勢をさらに補強する。イラン情勢とホルムズ海峡協議は予定外の主要リスクとして残る。EUR/USD(1.1521):ベースケース1.1350–1.1700。ブレント(82.21ドル):ベースケース75–88ドル。金(4,342.18ドル):ベースケース4,150–4,500ドル。銀(64.13ドル):ベースケース57.50–72.00ドル。ビットコイン(65,029ドル):ベースケース60,500–68,000ドル。イーサリアム(1,916ドル):ベースケース1,700–2,050ドル。
NordFXアナリティカル・グループ
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